ヴィンテージワインとは ・・・その魅力について |
ヴィンテージワインという言葉
ヴィンテージワインとは、その年で収穫されたブドウを使って醸造されたワインです。
簡単に言うと、2014年の秋の収穫時期に摘み取られたブドウのみを使って造られたワインは2014年のヴィンテージワインとなり、本ラベルや肩ラベルなどに2014と記載されされます。
このように、2012ヴィンテージワインであれば、2012年のブドウからできたワインとなります。
しかし、実際はもう少し古い年代のワインを指す言葉として利用されています。
最近では、ヴィンテージワインの使い道からも「生まれ年ワイン」「誕生日ワイン」または「年号ワイン」「年代物ワイン」「記念年ワイン」などの言葉で呼ばれる事もあります。
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その年毎でワインの出来に違いがある。
![]() 当たり前ですがワインはブドウから造られています。
穀物は気候の影響は少ないですが、果物は影響を受けやすい農作物の為、その年毎の気候によってブドウ実の品質、収穫量などに違いが生まれ、それがワインの味わいに大きな影響を与えます。 ヴィンテージチャートという言葉を良く耳にすると思いますが、これが、各国(地域)の年毎の作柄を評価した表でよく★の数で表されています。 特に欧州では、年毎の気候に違いがあり、古くからヴィンテージごとの資料が残されています。 ヴィンテージワインファンにとっては、この年毎の違いを味わいうことも一つの楽しみでもあります。 ここでご注意!では「出来の悪かった年は美味しくないの?」とよく聞かれます。 その時には以下の2点をお話させて頂いております。 1点目。 熟成に耐えるワインを生み出す優良な生産者は、不作の年にはそのブドウを容赦なく選別します。 よって本来出荷できる数量の半分しかワインが造れないなど、商業的には大きなダメージを受けますが、それでも品質の良いワインを世に出し、先代から築き上げられた信頼と伝統を重視する生産者になります。 2点目。
チャートをご覧になられると分かりますが、かなり広い範囲で評価されています。
日本で言うと、九州、東海、関東、のような表現です。
経験もあると思いますが、「隣の県では台風や雪などの被害があっても、自分の所はそれほどでもなかった。」このように本当のピンポイントで評価してあるのではない事もあげられます。
このように個人的な意見ではありますが、私の経験からも、評価の良かった年はワインも多く残り幅広く楽しむ事ができます。しかし自分の年代が不作の年だからとあきらめてしまうのは、非常にもったいないことではないかと思っております。
それより、今までどのような保管状態で、どのような色調を保っているワインなのかという点の方が、チャートより重要ではないかと考えています。
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熟成によって美味しさを増すワインとそうでないワイン。
最後に「どんなヴィンテージワインも年月を経て熟成すれば、美味しくなるわけではない。」と言う話をさせて頂きます。
これは生産者の考え方、技術、商業的要素の違いによるものです。
多くのワインは、商業的な要素からも熟成より、その年から楽しめるワインを造り市場に出します。比較的早い段階(数年)で消費して頂くのが目的でもあります。
よく聞く、ボージョレ・ヌーヴォーもフレッシュさを楽しむワインで解禁から春先までに楽しんで頂くワインです。
その逆に、強いこだわりを持ち、収穫後の選別、から醸造までを行い、何十年という熟成を可能にする生産者のワインが私どもが取扱っているヴィンテージワインです。
何十年先が飲み頃を迎えるワインは、正直商業面ではリスクもあり、本当に手間隙を掛けて作られる為、高価にはなりますが、秀逸なワインが生み出されます。
また、どの生産者でも生み出せるのかと言えば、それも違います。
秀逸なブドウ畑の土質や日照から育てられた果実、その果実を見極める経験と醸造技術、全てがそろわなければ生み出すことは出来ないと考えます。
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当店は、自社輸入からオールドヴィンテージワインを専門としているインポーターの商品を中心に品揃えを致しております。
オールドヴィンテージワインは、現在の商品状態そしてフェイク(偽物)の見極めが必要となってきます。
長い年月を経た色調の見分け、お客様に楽しんで頂ける状態なのか、高額な商品などは特にフェイク品ではないか、それらをしっかりと見極めるには知識はもちろんですが、多くのヴィンテージワインを実際に手にして培われる経験が最も重要でございます。
私どもが長年培ってきた経験や知識と、何千本何万本と取扱ってきた専門家と共に一本一本見極めたワインを選定することで、お客様に信頼のおける商品をご提供させて頂いております。
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●品質について
当店は、基本的に、色調状態に問題がなく良好と判断したもののみをご紹介させていただいております。 保管につきましても、商社より経年保管良好の保証を受け当店セラーにて厳密に管理させて頂く事により、お客様に信頼ある商品をご提供いたしております。
※取寄せワインリストの商品は状態確認後の取引となります。
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●液面について(天使の分け前)
特に古い年代のヴィンテージワインは、液漏れの形跡がなくても液面が低下しているものが多くございます。 コルクは完全密閉ではない為、年月と共にワインが少しずつ減少し液面は低下していきます。
しかしこの事が、時を経た証でもあり、業界の中では「天使の分け前」と表現されています。 |
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当店では、液面の高さが経年数相応であると判断した商品には特に問題点として記載しておりません。
液面が経年数相応より著しく低下している場合や、コルク・キャップシールに損傷がある場合は、商品詳細ページに記載させて頂いております。
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●ラベル状態について
ラベルの状態は、汚れや損傷があるものもございます。
しかし、それが保管状態の良さを表し、時代を感じさせるヴィンテージワインの魅力でもございます。
※生産者によっては出荷直前にラベルを貼りつける場合もあり、比較的綺麗な状態のもあります(近年蔵出しもの)
よって、経年数相応の汚れや損傷であると判断した場合は特に記載しておりません。
著しい損傷や、外部からによる損傷がみられる場合は、商品詳細ページに写真を掲載させて頂いております。
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●澱(オリ)について
先にも説明したように古いワインには成分中の色素やタンニンが熟成中に重合・結合た、澱(オリ)が含まれます。
飲んでも害はありませんが、渋みや苦味がありますので、お飲みになられる数日前にボトルを立てて保管し、澱を沈めてから飲む事をお勧めします。
またボトルの側面にこびりついた澱は、永い間ボトルを寝かせて動かさずに保管されてきたことを表します。
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●複数本在庫の商品について
在庫商品に大きな差が無い場合は、順次少しでも状態良好の商品より出荷させて頂いております。
在庫商品に大きな差がある場合は、別に商品登録をさせて頂いております。
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■店長より
同じ時期に瓶詰めされ同じ環境に保管されていたものでも、その外見・中身は一本一本異なります。
入念なコンディションのチェックを行っておりますが、最終的には開栓してみなければ分からない要素もあり、店レベルでは防ぎようが無いというのが現状です。
出来る限りの品質の管理をさせて頂いておりますが、ヴィンテージワインにはこのような年代を経てきたワインならではの特性がある為、お客様の側にも多少のリスクを負って頂く必要があることを了承の上、ご購入をお願い致します。
またご購入前に不明な点やご質問などどございましたら、些細な事でも結構ですので、当店までお気軽にお問い合わせ下さい。
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