格付け5級シャトーって凄いの?
長くこのヴィンテージワイン業界で販売を行っているとお客様から「5級?第1級シャトーじゃないと贈り物としてはずかしくない?」こんなお言葉をいただくことがございます。
フランス特にオー・メドック地区においては1855年に各シャトーに対して格付けが行なわれました。
お客様は、当店がお勧めしたワイン(シャトー)の第5級という格付けに少し不安をお持ちになられたようでした。
確かに第5級などというと、つい、たいしたものでないように思えがちです。私もその気持ちはよく分かります。そこで、今回はこの格付けについて説明したいと思います。
この、「つい、たいしたものでないように思えてしまう事」それは大いなる誤解です。
1855年の格付けは、たとえ第5級にしても、それに入っただけで大変なもので、それこそ1000を越す膨大なシャトーの上位グループのワインであり、シャトーものにもならないワインや、一般的なワインに比べれば、はるかに高い水準にあります。
もう少し分かり易くいいますと、フランスワインは富士山のようなところがございます。
広い裾野にあたる大量の安いワインがあり、そのはるか上にそびえたつ頂上に極上ワインがある。
メドック格付け第5級ワインは、フランスワイン全体、いや世界のワイン全体からみれば富士山の九号目以上にあたるワインという事になりなります。
もちろん、オールドヴィンテージワインの世界でも、時を経てもその深い味わいが楽しめる逸品としてお買い上げいただいております。是非ワイン選びのご参考にして下さい。
2016-11-17 15:19:47
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