ポムロールはサンテミリオン地区の北西部、ドルドーニュ河が大きく蛇行状に湾曲するところにあるリブールヌ市の後背地の高台にあります。

ワイン愛好家からみてサンテミリオンと全く違う点は、この地区ではシャトーものが大切だと言う点が上げられます。
小さな地区に小さなシャトーが一面に散らばっており、シャトーと呼んだら当の本人が恥ずかしがりそうな小規模なところが多くありますが、何処も一般にかなりの酒質の高いワインを造っています。つまり、シャトー詰ワインの方が粒が揃っていて、その質のレベルが非常に高い点がサンテミリオンとの違いであります。
それぞれの中小零細農家も協同組合にワイン造りをまかせず、自分のワインを瓶詰めまでやる誇りを持っています。
オールドヴィンテージワインの世界においてもこのポムロールは、その実力の高さから現在でも楽しむ事の出来る秀逸なワインとして、またその全体的な生産量の少なさからも稀少なワインとなっています。
ポムロールのスター!!小さな宝石を称される畑から生み出された秀逸ヴィンテージもの!!
1970年 Ch.Certan-de-May(シャトー・セルタン・ド・メイ)
ポムロールの最も標高の高い土地にあり、高台の心臓と言うべきところに畑を持つ、セルタン・ド・メイ。
小さな規模に生産者の熱意が組み合わさって個性あふれるワインを生みだし、その様は小さな宝石と称され、その歴史も古く、16世紀にメイ家が葡萄を栽培する許可を王室から初めてもらったという由緒あるシャトーです。
その実力も高く、できる限り遅く収穫することを信条に、長期間のマセレーションにより長期熟成向きのワインを作り上げ、ポムロール地区のスターと評されています。
そしてこのワインは、ポムロール地区にとって、秀逸なヴィンテージであった稀少な1970年ものになります。
2016-03-25 14:50:38
| コメント(0)