お勧めヴィンテージワイン情報 バックナンバー
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格付け5級シャトーって凄いの?
長くこのヴィンテージワイン業界で販売を行っているとお客様から「5級?第1級シャトーじゃないと贈り物としてはずかしくない?」こんなお言葉をいただくことがございます。
フランス特にオー・メドック地区においては1855年に各シャトーに対して格付けが行なわれました。
お客様は、当店がお勧めしたワイン(シャトー)の第5級という格付けに少し不安をお持ちになられたようでした。
確かに第5級などというと、つい、たいしたものでないように思えがちです。私もその気持ちはよく分かります。そこで、今回はこの格付けについて説明したいと思います。
この、「つい、たいしたものでないように思えてしまう事」それは大いなる誤解です。
1855年の格付けは、たとえ第5級にしても、それに入っただけで大変なもので、それこそ1000を越す膨大なシャトーの上位グループのワインであり、シャトーものにもならないワインや、一般的なワインに比べれば、はるかに高い水準にあります。
もう少し分かり易くいいますと、フランスワインは富士山のようなところがございます。
広い裾野にあたる大量の安いワインがあり、そのはるか上にそびえたつ頂上に極上ワインがある。
メドック格付け第5級ワインは、フランスワイン全体、いや世界のワイン全体からみれば富士山の九号目以上にあたるワインという事になりなります。
もちろん、オールドヴィンテージワインの世界でも、時を経てもその深い味わいが楽しめる逸品としてお買い上げいただいております。是非ワイン選びのご参考にして下さい。
2016-11-17 15:19:47
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還暦の祝いにぴたりの1956年ヴィンテージワインの紹介です。

年が開け、これからの時期は還暦を迎え退職され、新たな人生を歩まれる方も見えます。
長年家族のために働いてくれたご主人、お父さんに感謝の気持ちを込めて、同じ60年の歳月を迎える、1956年のヴィンテージワインをプレゼントされてはいかがでしょうか?
素晴らしい思い出や今までの苦労、そしてその苦労を乗り越えて今があること、様々な人生を振り返り、このワインを手にしている今に感慨深いものをきっと感じることが出来ます。
そして、忘れていた思いや感謝によって、また新たな一歩を踏みだすきっかけにもなると思います。
稀少!!ミラフィオーレブランド バルバレスコの1956年ヴィンテージワイン!!
1956年 Barbaresco / MIRAFIORE(バルバレスコ/ミラフィオーレ)
ミラフィオーレブランドの当時の重厚なボトルからも歴史を感じる稀少な1956年ものになります。
1956年ワインは、お探しされた方なら分かると思いますが、本当に現存するワインが少なく、当店としてもご用意するのに非常に苦労した年代でございます。
このワインも、数年前から探し続けでようやくご用意できたワインになります。
特に希少性の高いこのヴィンテージをどうぞ、お楽しみ下さい。
2016-05-20 10:43:19
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ポムロールはサンテミリオン地区の北西部、ドルドーニュ河が大きく蛇行状に湾曲するところにあるリブールヌ市の後背地の高台にあります。

ワイン愛好家からみてサンテミリオンと全く違う点は、この地区ではシャトーものが大切だと言う点が上げられます。
小さな地区に小さなシャトーが一面に散らばっており、シャトーと呼んだら当の本人が恥ずかしがりそうな小規模なところが多くありますが、何処も一般にかなりの酒質の高いワインを造っています。つまり、シャトー詰ワインの方が粒が揃っていて、その質のレベルが非常に高い点がサンテミリオンとの違いであります。
それぞれの中小零細農家も協同組合にワイン造りをまかせず、自分のワインを瓶詰めまでやる誇りを持っています。
オールドヴィンテージワインの世界においてもこのポムロールは、その実力の高さから現在でも楽しむ事の出来る秀逸なワインとして、またその全体的な生産量の少なさからも稀少なワインとなっています。
ポムロールのスター!!小さな宝石を称される畑から生み出された秀逸ヴィンテージもの!!
1970年 Ch.Certan-de-May(シャトー・セルタン・ド・メイ)
ポムロールの最も標高の高い土地にあり、高台の心臓と言うべきところに畑を持つ、セルタン・ド・メイ。
小さな規模に生産者の熱意が組み合わさって個性あふれるワインを生みだし、その様は小さな宝石と称され、その歴史も古く、16世紀にメイ家が葡萄を栽培する許可を王室から初めてもらったという由緒あるシャトーです。
その実力も高く、できる限り遅く収穫することを信条に、長期間のマセレーションにより長期熟成向きのワインを作り上げ、ポムロール地区のスターと評されています。
そしてこのワインは、ポムロール地区にとって、秀逸なヴィンテージであった稀少な1970年ものになります。
2016-03-25 14:50:38
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ヴィンテージごとの違いがくっきりと表れるブルゴーニュワイン。
最もヴィンテージごとの違いがくっきりと表れる地域がブルゴーニュとされています。
ブルゴーニュはボルドーのように、品種を合せて過不足を補う事は、単一品種という条件下では許されていません。
よって、単一品種だからこそ、変わりやすい天候と組み合わされると、ヴィンテージに大きな意味が与えられています。
そして、ヴィンテージワインの権威 ジャッキー・リゴー氏は下記のように語っています。
真のワイン好きならば、そのヴィンテージが「悪い」年か、「平凡」、「良い」、「偉大」あるいは「傑出」した年にかかわらず、ヴィンテージの個性のままに尊重し、受け入れるべきである。
商業的な要素や味のばらつきを無くす為に、現代の醸造科学と技術に頼るべきではないことは言うまでもない。
ヴィンテージごとの違いを平均化することは、ブルゴーニュを味気ないものにしてしまい、そんな事をしていれば、テロワールとヴィンテージの美しい多様性は消え去ってゆくに違いがないからである。
その流れにあらがうためには、愛好家たちが「悪い年」「平凡な年」のブルゴーニュワインさえ存分にたのしむ術を知る事が大切である。
ヴィンテージワインが課す「待つ」という試練が示しているのは、考えようによっては、悪い年の欠点が長所にもなりうるし、偉大な年の質の高さが待つハンデにもなるとういう事実を理解し、どんなヴィンテージのワインに対しても敬意と注意を払う価値があるのである。
私も同感で、近年における悪天候に対する対策技術の向上や醸造技術の進歩は、商業的な面で言えば生産量や品質の安定につながる素晴らしい事ではありますが、どこか寂しさを感じています。やはり「ワインは自然界の賜物」そのことを深く味わう事の出来るワインをこれからもご用意していきたいと考えています。
2016-01-11 11:40:32
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「四十にして惑わず」40歳ワイン 1975年ヴィンテージワイン。
孔子が晩年に振り返って言った言葉「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」。
その中の40歳を表す部分がこの「四十にして惑わず」=40歳の時に知力などの面で最高期になるので、判断力が優れた状況になるという説ですが、私は「四十にして惑いっぱなし」の方が正しかった気もいたします。
しかし、この40歳の頃は「人生の折り返し」とも言わる時期といわれるだけあって、「人生の考え直し」の機会がやってくることは多く一般的ともされています。色んな自分への問いを感じ、新たな成長のプロセスを見つけるために、今までの自分を振り返るには最適な時期でもあるかも知れませんね。
その人生を振り返るお友に、同じ40年を過ごした1975年のヴィンテージワインはいかがでしょうか?
少し傷みを持つボトル、円熟した味わいを噛みしめながらゆっくりと時間をお過ごし下さい。
稀少!!あのジャン・ピエール・ムエックス社の手掛けた1975年ポムロールワイン!!
1975年 Ch.Feytit-Clinet(シャトー・フェイティ・クリネ)
太古の中央山岳地帯から流れ出されてきた石英と燧石(スイセキ)からできた砂利と粘土・鉄砂岩で形成される卓越した土壌を持ち、小規模ながら世界的に有名なワインを生み出すポムロール地区において、あのペトリュスを所有するジャン・ピエール・ムエックス社が手がけるシャトー、フェイティ・クリネです。
クリスチャン・ムエックスと彼のお気に入りの醸造技師ジャン・クロード・ペルーエが陣頭指揮という優れた経営陣から生み出されるワインです。
その実力も、当然ながら優雅で、ながい余韻をもつ非常に安定したワインとして高い評価を得ています。
このワインは、そのフェイティ・クリネの当時のシックなラベルデザインからも歴史を感じることの出来る稀少な1975年のヴィンテージワインです。
2015-11-15 11:35:06
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今回は、日本の明治維新を担った人たちに大きな影響を与えた「法の精神」で有名なモンテスキューとグラーブワインの繋がりの話です。

フランスの哲学者モンテスキューは、昔からの帯剣貴族ではなく新興の法服貴族でした。新教徒から旧教徒へ180度の転身をして宗教戦争に決着をつけたアンリ4世に仕えた家系で、現代でもボルドーのグラーブ地区に残り観光名所になっているラ・ブレド城で生まれています。封建社会の領主としての多忙の仕事の中でもワインへののめりこみは深く、ワイン産業の将来への目を向けたモンテスキューは父、祖父、母から継いだ畑に妻の嫁資だった畑を加え、41件もの土地を買収したとされています。それが現在で言う「グラーブ」と「アントル・デュ・メール」地区の畑です。
その中で現在のグラーブで格付けされているシャトー・ラ・トゥール・マルティヤックとシャトーオリヴィエは実はモンテスキューの畑でした。このように、古来よりワインは多くの偉人たちと関係性の深いものでした。
歴史上の偉人と深い繋がりのあるワインを楽しんでみるのもヴィンテージワインの楽しみ方ではないでしょうか?
趣きあるラベルと最古の歴史を誇るシャトーが手掛けた稀少ヴィンテージの本格白ワイン!!
1958年 Ch.Olivier(シャトー・オリヴィエ)
百年戦争のクレシー及びポワチエの戦いでフランス軍を大敗させたエドワード三世の王子が、しばしば部下の騎士たちを引き連れてこのシャトーに訪れて狩りを楽しんだと言われるほどボルドー全体でも最も古く、目を見張るような塔を持つ堀に囲まれた、おとぎ話に出てくるようなシャトーで生み出されたワインです。
赤、白ともに生産していますが、このシャトーを有名にした白ワインのボルドー稀少年代1958年もののヴィンテージワインになります。
2015-10-04 09:59:34
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緑寿のお祝いに1950年のヴィンテージワイン!!
まだ、あまり広まってはいませんが、緑寿とは、数え年で66歳のお祝いです。
これは、他の還暦や古稀などの長生きの祝いとは異なり、2002年9月に日本百貨店協会が提唱した概念です。
一般に数え年の66歳は、日本では高齢世代に区分されると共に、65歳定年制による現役世代と高齢世代の節目となる年齢であり、新たな社会活動への参加となるスタートラインとも言えます。
このような点に着目して、66歳の賀寿を「緑緑寿」とイメージし、これを簡潔にして「緑寿」となりました。
当店でも少しづつですが、緑寿のお祝いとして数えで66歳(満65歳)になられる方の生まれ年の1950年ワインを贈られる方が増えています。
素晴らしい思い出や今までの苦労、そしてその苦労を乗り越えて今があること、様々な人生を振り返り、このワインを手にしている今に感慨深いものをきっと感じることが出来ます。
そして、忘れていた思いや感謝によって、また新たな一歩を踏みだすきっかけにもなると思います。
ボルドーの大司教の夏の離宮として使用された美しいシャトーで生み出された1950年ヴィンテージワイン!!
1999年に世界遺産にも登録されたヨーロッパの古い中世の街が、時間の流れを止めたように佇む小さく愛らしい町並みを持つ、豊かなコクとまろやかな味わいのワインを生み出すサンテミリオン地区で生み出されたワインです。
このワインは、かつてボルドーの大司教の夏の離宮として使用された白く美しい建物を持つシャトー、ゴーディショのサンテミリオンで力強く、豊かなワインが多く生み出された稀少な1950年ものの逸品になります。
2015-09-01 08:40:48
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ローヌ北部を代表するエルミタージュのヴィンテージワイン。
ローヌ渓谷に葡萄畑が誕生させたのは、ガリアを侵略したローマ人。
そのワインが英国人に高く評価されるようになった初めの最盛期は18世紀中期から19世紀中期と言われ、コート・ロティとエルミタージュが、ジェイムズ・クリスティーのカタログに登場したのは1768年と1773年にさかのぼる歴史をもつ地区になります。
特に北部を代表するエルミタージュは、その品質と信頼性で高い評価を受けており、樽でボルドーに運ばれて、ボルドーの弱いヴィンテージにてこ入れする為に使われたことも稀ではなく、1850年頃には「エルミタージュがクラレットとブレンドされた」という報告が、クリスティーズのカタログに出ています。
このことからも分かるように、その歴史そして実力からいくつもの素晴らしいヴィンテージワインが生み出されました。
余談ではありますが、私自身も過去に飲んだエルミタージュの味わいが忘れられない一人です。
逸品!!エルミタージュを代表する造り手の手掛けたローヌ秀逸ヴィンテージ!!
1985年 Hermitage de la Sizeranne(エルミタージュ・ド・ラ・シゼランヌ)
エルミタージュを代表する造り手 M.シャプティエのエルミタージュ・ド・ラ・シゼランヌです。
M.シャプティエは、1879年に最初の自社畑を取得して以来、現当主のミシェル・シャプティエに至るまで、一貫した家族経営のもとに、畑を守り、テロワールを尊重するワイン造りを行い、どの年代でも良好で伝統的なローヌワインを生み出しています。
この商品は、長きに渡り熱心で活気に富んだ、マックス・シャプティエが陣頭をとっていた時代の作品で、当時のラベルデザインからも歴史を感じることの出来る、ローヌにとって「傑出したヴィンテージ」と讃えられる1985年ものになります。
2015-08-02 14:09:41
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幻のヴィンテージワインとはどんなワインなのか?
簡単に言えば、造る事を止めてしまった生産者のワインや、過去に一度だけ造られたワインなど現在は手に入れることの出来ないワインです。
オールドヴィンテージワインを専門として取扱う当店だからこそ、ご用意できる幻のヴィンテージワイン。
永い激動の歴史の中、色んな理由でもう二度と造られる事のないヴィンテージワインも取扱してきました。
そのワインは、味わいと共に歴史を特に感じることの出来る逸品になります。
是非、その稀少なワインとの出会いを楽しんで下さい。
そして今回ご紹介するのは、幻の銘品!!アンドレ・カレの手掛けたマム・デ・マムの1982年ヴィンテージです。
1982年 G.H.Mumm Mumm de Mumm (G.H.マム・マム・デ・マム)
伝統と歴史に育まれたF1公式シャンパーニュとしても有名なマム社のヴィンテージ・シャンパンです。
創業以来かかげてきた「最高のシャンパンを、最高の人々へ」という理念を守り続け今やシャンパーニュを代表するシャンパンハウスです。
G.Hマムに詳しい方ならご存知かと思いますが、このMUMM DE MUMM は今日の市場では、ほとんど見かけることの出来ないプレステージ・シャンパンです。
日本で未発売であった事に加え、あのクリュッグでその手腕を振るっていたアンドレ・カレがG.Hマム社にきた1982年にマム社所有の中でも最高品質の葡萄を生み出す畑から一度だけ造られた、プレステージ・キュベで、その品質もトップクオリティのシャンパンとして語り継がれ、復活を望む声もありましたが、造られる事の無かった非常に稀少なシャンパンになります。
ヴィンテージ・シャンパンを語る上でも一度はお試しいただきたい伝説の1982年ヴィンテージシャンパンです。
2015-07-13 18:24:57
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当たり年のヴィンテージワインとは

ヴィンテージワインを語る上で「当たり年」「ゴールデンヴィンテージ」「ビックヴィンテージ」という表現を耳にしたことがあると思います。
これは、非常に優れたワインが多く生み出された年を表す言葉で、ヴィンテージワインを楽しむ方法の一つの目安でもあります。
ヴィンテージを左右する請条件としては、土壌、葡萄の株、ワイン醸造の伝統と技術などはもちろん重要な事ではありますが、一番決定的なのは、その年の天候です。
もちろん、良いワインが出来るはずだったのに、気の緩み、手違い、不注意、ちょっとした手際の悪さで、失敗作になってしまうこともあります。反対に、悪天候であったにもかかわらず、栽培者と醸造家の技術と絹かい気遣いが悪条件を克服し、素晴らしいワインを造り出すこともあります。しかし、総合的に分析してみると、良いワインは良い葡萄から造られ、良い葡萄は好条件の天候のもとで育つ、という結論が見えてきます。
ヴィンテージワインを楽しむ中で、この傑出したヴィンテージのワインを楽しむ事は人生の中で一度は経験してみたい演出ではないでしょうか?
そこで、今回ご紹介するのは1950年代傑出ヴィンテージ。それは、高い芳香と、フェネスと魅惑とが一体となった1953年ワインです。
1953年 Ch. Beychevelle(シャトー・ベイシュベル )
均整のとれた、上品な仕上がりのワインは常に安定した評価を得ている、ポイヤックとマルゴーの間に位置する、優れたシャトー、ベイシュヴェルの希少年代であり、50年代を代表するヴィンテージの1953年です。
またこのワインは、1953年サンジュリアン村のベストワインの一つにもあげられた、当時の重厚感溢れるボトルに入った、コルクの年代焼印も確認できる逸品です!!
2015-06-28 15:07:57
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